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宮崎駿監督作品のアニメの中で最もいいなと思うアニメが風の谷のナウシカです。

風の谷のナウシカ

スタッフ

  • 制作:原徹
  • プロデューサー:高畑勲
  • 原作・脚本・監督:宮崎駿
  • 原画:金田伊功、なかむらたかし、庵野秀明、高坂希太郎、渡部高志、小田部羊一、ほか
  • 演出助手:棚沢隆、片山一良
  • 制作進行:押切直之、神戸守、島崎奈々子
  • 製作:徳間書店・博報堂

まずよく混同されますが風の谷のナウシカは、厳密にはスタジオジブリの作品ではありません。
管理人ミスターレビューも、少し前まで風の谷のナウシカはスタジオジブリの作品だと思っていましたが、厳密にはスタジオジブリ作品じゃありません。
トップクラフトというところが風の谷のナウシカを製作しました。

そのトップクラフトは、その後のスタジオジブリの母体となるアニメーション製作会社です。
現在では、風の谷のナウシカはスタジオジブリからDVDやVHSが販売されていますので、風の谷のナウシカ=スタジオジブリ作品と考えてしまっても仕方がないように思います。

前置きが長くなりましたが、風の谷のナウシカについて話していきます。
宮崎駿監督のアニメはいくつもありますが、その中でどれが一番良いかと周囲(ほんの少しですが)に聞くと、風の谷のナウシカか天空の城ラピュタのどちらかの名前をあげました。

どちらも20年近く前の作品ですが、それでも最近の宮崎駿監督のハウルの動く城や、千と千尋の神隠しなどよりも風の谷のナウシカや、天空の城ラピュタが良いという周囲の評価です。

管理人ミスターレビューは、風の谷のナウシカ派です。
何故かというと、単純におもしろいかどうかなら風の谷のナウシカよりも天空の城ラピュタの方がおもしろいかもしれません。

がしかし、テーマの深さや訴えかけるものを加味して考えた場合、やはり風の谷のナウシカが一番良いかなと思ったりしてます。

風の谷のナウシカの物語は、極限まで科学技術が発展した人類が、ついには世界を滅ぼすほどの巨神兵という巨大な怪物を産みだし、その人類の極限まで発達した科学技術が生み出した巨神兵によって引き起こされた「火の七日間」と呼ばれる最終戦争によって高度産業文明が滅び、千年余りが経過した未来が風の谷のナウシカの物語の舞台となっています。

風の谷のナウシカの世界の生活レベルは、電気がない生活で基本的に中世に近い水準まで落ちています。風の谷のナウシカの世界の科学技術は、20世紀前半ぐらいの水準で、飛行機や戦車、銃器、火炎放射器がある程度の科学技術レベルです。

風の谷のナウシカの世界では、人間にとって毒となる瘴気(有毒ガス)を放つ「腐海」と呼ばれる森があり、その腐海の表面積は確 実に拡大しつつ、かつそこに棲む巨大でどうもうな蟲(むし)であるオウムなどに、人びとは脅やかされながらも逞しく生きているという状況です。

風の谷のナウシカの物語は、世界を火の海にして滅ぼしたとされる千年前の旧世界の怪物の巨神兵が発掘されて、その巨神兵を飛行機で空中輸送中に蟲(むし)に襲われて、ナウシカ達が住む風の谷に落ちたことから物語が始まります。

それで2つの大国勢力が、巨神兵を利用して人間にとって毒となる瘴気(有毒ガス)を放つ腐海を焼き払おうと考えて、巨神兵をめぐって争うことになります。
その巨神兵をめぐる2つの大国の争いに、巨神兵の乗った飛行船が風の谷に落ちたことにより、風の谷のナウシカ達が巻き込まれることになります。

それで、風の谷には姫様であるナウシカがおり、風の谷のナウシカは自然を愛し蟲とも心を通わせる芯の強い少女である。
その風の谷のナウシカが争いの渦中で苦悩し、腐海の真なる存在理由を知って、必死になって自己を犠牲にしてでも圧倒的な物理力に対して愛を持って争いを収束させていく、心を動かされる感動の物語です。

よく言われるように、風の谷のナウシカが作成された当時(1984年頃)の世界情勢が、風の谷のナウシカの作品に多大な影響を与えています。

その当時、アメリカと旧ソ連の2大大国が対立しており、実際に戦争は起こらなくてもお互いに地球を滅ぼせるほどの核兵器を大量に保有し、お互いがお互いを核兵器の照準に合わせているような対立状況を指して、冷たい戦争、略して冷戦と呼ばれる状況下にありました。

風の谷のナウシカで言えば、2つの大国の争いとはこのアメリカと旧ソ連を思わせ、世界を火の海にして滅ぼしたという巨神兵は核兵器のことを連想させます。

風の谷のナウシカのテーマのポイントは、自然が大きなテーマの一つであるように思います。

風の谷のナウシカに出てくる、人間にとって毒となる瘴気(有毒ガス)を放つ腐海がその一つで、腐海が毒となる瘴気(有毒ガス)を放つのは、人間が自然を汚したからそうなってしまったのであって、実は綺麗な水や土があれば、腐海は毒となる臭気を放たないのです。

それどころか、腐海は人間が汚した自然を綺麗にしてくれさえいるという。
腐海が産み出されたのは自然を綺麗にするためであり、人間の科学技術などによって自然を汚したから毒となる瘴気(有毒ガス)を放つようになってしまったということなのである。
風の谷のナウシカは、自然の大切さを切実に訴えかけてくれます。

それ以外にも風の谷のナウシカは、いろいろと訴えかけるものがあるかと思いますが、やはりテーマや訴えかけるものが深いので、風の谷のナウシカは考えさせられます。

だから管理人ミスターレビューは、風の谷のナウシカが一番いいなと思ってます。
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