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管理人ミスターレビューがおそらく一生涯にわたって最高の小説だと思うのが田中芳樹氏の銀河英雄伝説です。

銀河英雄伝説
著者:田中芳樹
発行所:徳間書店

銀河英雄伝説は、20年近く前の作品になりますが、今読んでも色あせない名作中の名作の小説だと思っております。

銀河英雄伝説の内容は、簡単に紹介するなら三国志の宇宙版のような歴史小説だと言えます。つまり、銀河英雄伝説では、3つの勢力が存在し、帝国軍と同盟軍という2つの2大勢力が対立し1つが中立という構造で、要塞や宇宙艦隊が登場して主な戦いは宇宙艦隊戦により勝敗を決するという内容です。

銀河英雄伝説の宇宙艦隊戦は、地上における古代の兵法と同じく、ナポレオンの各個撃破戦法や、毛沢東のゲリラ戦法、ロシア帝国の焦土作戦、孫子の兵法の心理作戦、古代の地上戦に見られる鋒矢(ほうし)の陣形と似通った、三次元の円錐型の陣形による中央突破戦術などといった、古代の戦略戦術兵法と全く変わらない戦略戦術兵法を駆使しながら、勝敗を決するという内容になっています。

つまり銀河英雄伝説の戦闘では、地上における古代の歩兵隊や騎馬隊による戦闘が、宇宙戦艦、宇宙母艦、駆逐艦、巡航艦による戦闘に置き換わっただけの戦闘内容になっています。銀河英雄伝説では、近現代の戦闘のような最先端の科学技術力による兵器が圧倒的にものをいうような戦闘ではなく、科学技術力はほぼ同等で戦略戦術兵法を競いあって勝敗を決するという古代の戦闘さながらの内容になっています。

さらには、様々な陰謀や謀略、情報戦が銀河英雄伝説には渦巻いています。

したがって、三国志などの歴史小説や、日本の戦国時代が好きであるとかいった人は、まず間違いなく銀河英雄伝説はハマル作品になってます。

スペクタル(映像)的には銀河英雄伝説は、宇宙艦隊や要塞砲を備えた球形の要塞が登場するスターウォーズに近い(とは言っても宇宙人やライトサーベル、超能力などは登場しませんが)ので、宇宙艦隊ものが好きな人にもオススメでしょうか。スターウォーズに出てくるような帝国軍や同盟軍の対立という構造も、銀河英雄伝説と似通っています。

アニメ的に言えば、銀河英雄伝説は、宇宙ロボット系のガンダムというよりは艦隊戦や戦闘機どうしの格闘戦(ドッグファイト)や、光線系の銃器による銃撃戦が登場する宇宙戦艦ヤマトに近いと言えます。銀河英雄伝説にはこれらの戦闘に加えて、前時代的な炭素 クリスタルでできたトマホーク(大型の戦斧)による白兵戦も登場します。

銀河英雄伝説の具体的な内容は、銀河英雄伝説には専制国家の帝国軍と民主国家の同盟軍の2つの2大勢力があり、この2つの勢力が銀河系の宇宙の領土のほとんどを支配しており、数百年にわたって帝国軍と同盟軍との間で領土争いをしています。

そして、銀河英雄伝説では、帝国軍に若干二十歳程度でありながら帝国軍最高峰の階級を持ち、銀河系宇宙統一の野望を持つ金髪の若き名将ラインハルトがおり、一方同盟軍には若干三十歳程度で1個艦隊の指揮官である同盟軍最高の智将と言えば聞こえは良いが、食べるために仕方なく軍人になったというおおよそ軍人らしくないヤン・ウェンリーがおり、この帝国軍の名将ラインハルトと同盟軍の智将ヤン・ウェンリーとの対決が銀河英雄伝説のメインとなる内容です。

銀河英雄伝説では、歴史小説であるがゆえに登場人物が100人以上を越えています。しかしながら、銀河英雄伝説のサブキャラはどれも個性的で、登場キャラ100人が100人全て個性的で魅力ある特色あるキャラばかりです。

銀河英雄伝説が非常に面白いと感じる要素として、これら100人以上を越えるキャラが全て活き活きとしており、非常に読者を引き込ませるような特徴的な登場人物ばかりで、たわいもないコミカルな毒舌の応酬などがあったりして読者を非常に楽しませてくれます。

銀河英雄伝説についてまとめると、

銀河英雄伝説=三国志×スターウォーズ×宇宙戦艦ヤマト×魅力的な100人以上のキャラ

によって出来上がっているように思われます。

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